総務省が20日発表した労働力調査(岩手、宮城、福島の3県を除く)によると、2011年平均の非正規労働者は1733万人と前年比48万人増加しました。雇用者に占める割合が35.2%(前年は34.4%)と2年連続で過去最高を更新しました。非正規雇用で働く若者が増えているのに加え、定年退職し、嘱託や契約社員など非正社員として再雇用される人が多いためであるようです。
厚生労働省の検討会は15日までに、アスベスト(石綿)による肺がんの労災認定基準をめぐり、大量の石綿が飛散する職場に5年以上いた作業員は、医学的な証拠を求めずに認定するとの報告書をまとめました。同省は年度内にも通達で基準を改正する予定で、今後、患者救済が進むとみています。
従来の認定基準では、石綿を吸い込むと発生する「胸膜プラーク」という肺の外側の膜が厚くなる異常に加え、石綿を扱う仕事を10年以上していたことなどが条件でした。ただ、仕事をした期間が10年に満たなくても、肺から石綿の繊維が多数見つかって労災と認められるケースがかなりあるため、基準を実態に合わせることにしました。
新基準では、(1)石綿紡績(2)石綿セメント製造(3)石綿吹きつけ、といった石綿を大量に吸い込みやすい作業に5年以上従事していれば胸膜プラークがなくても労災と認めるとのこと。
2010年度に肺がんで労災申請して審査が終わった人は495人。うち労災認定を受けたのは424人で、認定率は86%でした。同省の担当者は「従事期間が短く労災を認められないと思っていた人の申請が増えるのでは」とみているといいます。
2012年2月13日、日本年金機構は15日に支給する年金で、17億円が未払いになる見込みだと発表しました。年金受給者から本来より多く所得税を源泉徴収するミスが起こり、約7万人の年金支給に影響が出ているといいます。未払いとなった年金は3月15日に支払う予定とのことです。
本来より多く所得税が取られ、未払いとなる年金は、一人あたりの平均で2万3千円となっており、最高額は5万1千円で、最低額は1万円です。年金機構はミスに気付きましたが口座振り込みの変更手続きが間に合わないため、15日支給の昨年12月分と1月分の年金については未払いが発生することとなります。
65歳以上で年金額が年158万円以上、65歳未満で108万円以上の人は、年金から所得税が源泉徴収されます。扶養親族がいれば所得税の課税額が5%として計算されますが、10%として計算するミスが起こり、年金の未払いが発生することとなります。年金機構は外部業者に扶養親族の入力作業を委託していましたが、7万人分について処理漏れが起きているとのことです。
健康保険料率が改定されるようです。
適用は3月分(4月末支払い分)からの改定予定となるようです。
沖縄県に関しては、現行の9.49%(事業所・従業員で折半して負担)から 10.03%(事業所・従業員で折半して負担)への改定で、 0.54%のアップとなるとのことです。
詳しくはこちらをご覧ください。(協会けんぽHP(PDF)より)
全国健康保険協会(協会けんぽ)の平成23年度の都道府県単位保険料率(一般保険料率)が決定されました。全国平均の保険料率は23年度の9.50%から10.00%へと、3年連続で引き上げられるようです。