75歳以上を対象とした後期高齢者医療制度(後期医療)について、国民健康保険中央会は2日、2008年度の医療費を発表しました。 08年4月に始まった同制度の年間の統計がまとまるのは、これが初めてです。
総額は11兆2935億円(速報値)で、加入者1323万人の1人当たり医療費は85万3391円でした。制度が違うため単純比較はできませんが、前年度比で1.6%減でした。
都道府県別にみると、1人当たりの医療費が最も高かったのは福岡県の108万1244円だったのに対し、最も低いのは新潟県の70万2778円で、1・54倍の開きがありました。
福岡のほか、北海道が約103万円、高知県も102万円と1人当たり医療費が100万円を超えていました。いずれも療養病床が多く、1人当たりの入院医療費が高かったためとみられます。
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