2008年度にアスベスト(石綿)による肺がんや中皮腫で労災認定を受けた人は3年連続で1000人を超えて1063人にのぼり、前年度を61人上回って、過去2番目に多かったことが厚生労働省の調べで分かりました。
石綿健康被害救済法による申請は前年度の2倍を超え、申請者数は1268人(前年度比141人増)でした。
認定者のうち、肺がんは503人、中皮腫は560人。業種別では建設業が498人で最も多く、製造業464人、運輸業31人が続きました。都道府県別では、東京140人、兵庫114人、大阪92人、神奈川87人の順でした。
厚労省は、労災認定を受けたり、特別遺族給付金の支給対象になったりした人が働いていた事業所名を昨年3回にわたって公表したため、被害を訴える人が増加したとしています。労災の時効(5年)が過ぎ、06年3月に施行された石綿救済法の対象として特別遺族給付金の支給を受けたのは121人でした。
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