ゲームソフト「コナミ」の関連会社で育児休業後に復職した社員の女性(36)が、復職後に不当な降格、減給をされたとして、会社側に地位の回復や慰謝料3,300万円など求める訴えを16日、東京地裁に起こしました。
訴えられたのはゲームソフト製作会社「コナミデジタルエンタテインメント」(東京都港区)で、訴状によると、女性は昨年10月から育児休業を取り、4月16日に復職しましたが、出産前に担当していた海外とのライセンス交渉から、国内でのライセンス契約の事務手続きなどの担当に業務を変えられました。業務評価も2段階下がり、月約20万円の減給となったといいます。
提訴後に東京・霞が関で記者会見した女性は「子どもか仕事か、どちらかしか選べない仕組みはおかしい」と訴えました。女性の代理人弁護士によると、会社側は「復帰後まもなく健康や育児への配慮が必要で、降格ではなく業務内容の変更だ」と説明しており、女性側は「元の仕事に戻るためにベビーシッターを雇うなど万全の準備をした。降格は子を持つがゆえに差別するもので、不利益な取り扱いを禁じた育児休業法などに反する」と主張しています。
同社の広報室は「訴状を受け取っていないのでコメントは差し控える」としています。
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