障がい者の解雇、8割増
厚生労働省が15日発表した障がい者の職業紹介状況によると、08年度に勤め先を解雇された障がい者が前年度より82%増えて2774人に上ったことがわかりました。またハローワークを通じて就職できた件数は4万4463件で、03年度以来7年ぶりに前年度を下回り、障がい者を取り巻く雇用情勢の悪化が鮮明になっています。
解雇された人数は上半期が787人(前年同期741人)に対し、下半期1987人(同782人)で、昨秋以降、徐々に広がっており、月別では08年11月の234人から09年3月は541人に増加しました。 障がい者の新規求職は11万9765件で、前年度より11%増えていますが、就職できた件数が減少に転じたことで、就職率は前年度より5.1ポイント低下して37.1%となりました。
産業別では、就職した人の39%がサービス業で、製造業は前年度より4ポイント低下して20%にとどまりました。厚労省は「製造業を中心に採用意欲の低下が否めない」としています。
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