厚生労働省は29日、2009年度の国民医療費は前年度比3・4%増の36兆67億円となり、3年連続で過去最高を更新したと発表しました。
高齢化が進み、医療技術も進歩しているためで、国民医療費の国民所得に対する割合は10.61%と、1954年度の調査開始以来、初めて10%を超えました。
年齢別では65歳以上が19兆9479億円と、全体の55.4%を占めました。このうち、「後期高齢者」に区分される75歳以上は11兆7335億円(全体の32.6%)。1人当たりの医療費は、65歳未満が16万3千円、65歳以上は68万7700円で、75歳以上は85万5800円だったといいます。