勤務先が08年度下半期 未払賃金の立替払い急増 37%増
倒産したために、賃金が支払われなかった人に対して、国が未払賃金の一定範囲について事業主に代わって支払う制度の利用が急増しています。景気低迷による企業の倒産が増えているため、08年度下半期の立替請求額は、上半期より37%増えて167億円に達しました。引き続き、09年度も予想以上の請求があるため、厚生労働省は補正予算案に関係費用の増額を盛り込みました。
この制度は、未払賃金(ボーナスを除く)の8割、最高296万円が労災保険から支払われるもので、 08年度通1年間では、支給者数が5万4422人、立替払額は計248億円となり、ともに前年度より6%増えています。1人あたりの平均額は45万6千円でした。
業種別では、製造業が立替総額の24.6%、建設業も22.1%を占めています。企業規模別では、従業員300人未満の中小・零細企業が立替総額の92.5%を占めています。
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