サラリーマンが加入する厚生年金で、保険料を滞納する事業所が増えています。厚生労働省によると、
2010年度の滞納事業所数は16万2461と過去最高を更新しました。厚生年金に加入する全事業所の1割弱にのぼるといいます。長引く景気の低迷で企業の資金繰りが悪化しているようです。
国が求める保険料に対する支払額を示す「収納率」は97.8%で、4年連続で低下でした。
保険料の口座振替を利用する企業は80%近くにのぼります。資金繰りが悪化し振替ができない中小零細企業が増えているようです。日本年金機構は滞納事業所に対し、電話や訪問で納付を呼びかけるよう対策をとる予定です。また、悪質な業者には財産調査をし、保険料を納めてもらう方針とのことです。
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