厚生労働省が3日発表した2010年雇用動向調査によると、昨年1年間に就職・転職した人が労働者全体に占める割合を示す「入職率」は14.3%となり、前年比1.2ポイント低下しました。一方、退職・解雇などによる離職者の割合を示す「離職率」は1.9ポイント下がって14.5%となり、いずれも2年ぶりに低下しました。「離職」が「就職・転職」を上回る状態は08年以来3年連続となりました。
厚労省は「景気が回復して離職率が低下しましたが、入職率が上向くまでには至らなかった」と分析しています。
昨年の入職者数は前年比53万人減の631万人。離職者数は81万人減の643万人。
入職者のうち転職者の賃金をみると、前の仕事より増加した人は前年比3.7ポイント上昇の29.4%。一方、減少した人は2.2ポイント低下の32.3%となりました。
調査は常用労働者5人以上の約1万5000事業所を対象に実施し、有効回答率は69.2%とのことです。
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