2008年度の国民年金保険料の納付率は62%前後と過去最低だった02年度(62.8%)を下回ったもようです。納付率の低下は3年連続で、政府が目標とする80%との乖離(かいり)が広がっています。
徴収を担当する社会保険庁が年金記録漏れ問題の対応に追われたほか、雇用情勢の悪化も響いているとも考えられます。
国民年金は20歳以上60歳未満の全員が加入し、低所得者ら保険料を猶予・免除された人を除く全員に保険料を納める義務が発生しますが、対象者のうち実際に納めた人の比率を示す納付率は公表済みの昨年4月から12月分までで60.9%どまりとなっています。
週明けに発表する1月分のほか、2―3月分を加えても「過去最低の02年度を下回る」(社保庁幹部)情勢だということです。2月末に発表された財政検証の計算の前提条件となる「納付率80%回復」から、現実は更に遠ざかってしまっているようです。
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