大学の既卒者(大学院修了含む)を新卒扱いで採用する動きが広がっています。トヨタ自動車など多くの大手企業が2012年春入社の採用活動で、募集対象を同年春の卒業見込み者だけでなく、卒業後3年以内の人にまで拡大するようです。既卒者にもっと門戸を開くよう求める政府の要請に応えるとともに、これにより「多様かつ優秀な人材を確保する」のが狙いとのことです。
今春卒業予定の大学生の就職内定率は過去最悪となる見通しです。こうした状況を踏まえ、
政府は2010年、新卒者雇用に関する緊急対策を決定しています。雇用対策法に基づく「青少年雇用機会確保指針」を改正し、大学などを卒業後少なくとも3年間は新卒として採用に応募できるよう企業側に求めました。
政府の要請に先立って11年春採用から卒業後3年以内の既卒者を新卒扱いとし、既に採用活動を終えたのはセブン−イレブン・ジャパン。
以前から卒業見込み者と既卒者を区別せずに採用してきた企業も少なくありませんが、
パナソニックのように採用のホームページに「既卒者も応募できる」と明記する企業も出てきているようです。
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