建設関連業で働く人が加入する「全国建設工事業国民健康保険組合」(本部・東京、組合員約8万7000人)の無資格加入などの問題で、同組合本部(東京都中央区)は30日、監督官庁の東京都に、内部調査の中間結果を報告しました。
報告によると、無資格加入が全国的に横行し、全支部(59支部)の約8割にあたる47支部で行われていたとのことです。
都は今後、厚生労働省と協議し、工事業国保に対し、国民健康保険法に基づく改善命令を出すことを検討します。
調査では、組合に加入する事業所5万743中、約95%の4万8118から回答を得、うち、実際には建設関係の職に就いていない無資格加入者がいた事業所は計1918ありました。
このほか、、厚生年金などの事業主負担を逃れようと、法人事業所が個人事業所と偽った「偽装加入」が疑われる事業所も1921あり、同本部は今後、加入の経緯が不透明な約9000について、再調査を行うとしています。
この組合には08年度で237億円の国庫補助が投入されています。
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