長妻昭厚生労働相は19日、厳しさが続く雇用情勢の現場を見るため、都内のハローワークと職業訓練校を視察しました。訓練校では自ら介護用のベッドに乗るなど積極的に講義に参加。「ハローワーク新宿」では現行制度の不満などを聞いて回りました。長妻厚労相が労働行政の現場を視察するのは就任後初めてです。
視察後、記者団に対して「訓練講座の定員枠が少なく、受けたくても受けられないという現実が多くある。希望する人全員が受講できるようにしたい」と指摘。今月23日にも取りまとめる緊急雇用対策で職業訓練の拡充策を盛り込む考えを示しました。
また、福祉専門学校では、職業訓練中の長期失業者に生活費を支給する「緊急人材育成支援事業」を利用して介護ヘルパーを目指している受講生の様子や、入浴実習室などを見学。厚労相は「厳しい雇用情勢の中、介護の現場は人手不足。多くの人が仕事に就けるようにしたい」と語りました。
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