JR東日本新潟支社の社員だった新潟市西区の男性(当時51歳)=が今年2月に自殺したのは、「上司からのパワーハラスメントが原因」として、遺族は13日、男性の当時の配属先の酒田運輸区(山形県酒田市)を管轄する山形労働局庄内労働基準監督署に対し、労災認定請求を行いました。
遺族側弁護士によると、男性は2007年10月に酒田運輸区に副区長として配属されましたが、3、4カ月後に区長の男性から「役立たずだ。もう後釜はいる」などといわれました。
同僚らからの聞き取りでは、男性は1人で雪かきをさせられたり、年末年始を勤務にしたりといった嫌がらせも受けていたといいます。
男性の自宅から「パワハラをやめてほしい。異動したい」などの趣旨を書き残した紙が見つかりました。
今年6月、同支社に調査を申し立てましたが、同支社は8月半ばに「そういった事実は確認できなかった」と口頭で回答したといいます。
JR東日本新潟支社は、「社員から聞き取り調査をしたが、パワハラの事実は確認できなかった。関係機関の調査には真摯(しんし)に協力したい」とコメントしています。
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