明治安田生命保険の営業所で保険外交員として勤務していた女性4人が「所長のパワーハラスメントが原因で休職や退職に追い込まれた」などとして、同社と所長に慰謝料など計2750万円を求める訴訟を16日、大阪地裁に起こしました。
訴状によると、4人は同社の今里営業所(大阪市東成区)に勤務しており2006年4月に赴任した男性所長が、朝礼で「おまえは嫌いなんだ」などと怒鳴ったり、ミスをした社員から1000円を徴収し、自分の財布に入れたりしたとのことです。
07年3月に原告の1人が同社のコンプライアンス部に連絡しましたが、会社は対策を取らなかったとのことで、その後、適応障害と診断され、休職。08年11月に労災認定されました。ほかの3人はすでに退職しているとのことです。
4人は「所長の行為は指導の範囲を逸脱している。会社も適切な対応をしないなど安全配慮義務に違反していた」と主張しています。
|