民間調査機関の労務行政研究所が9日公表した企業へのアンケートによりますと、新型インフルエンザに感染した従業員を自宅待機にした場合の賃金について、「通常通り支払う(欠勤しても控除しない)」とする企業は約3割という結果が出ました。
一方、家族の感染で自宅待機を命じた場合を聞いたところ、「通常通り支払う」が43.5%、「支払わない」が16.7%と賃金を支払うケースが多く、また、同居家族の感染が確認された従業員を出社させるかどうかについては、「保健所から外出の自粛要請が出された場合は自宅待機」が43・1%で、「保健所の判断を待たず、原則として自宅待機」(33・9%)と合わせて、約8割が自宅待機を選択しました。
法律上は、保健所から正式に外出自粛等の要請があった場合には、会社は従業員に賃金や休業手当を支払わなくてもよいとされ、企業が賃金を支払う法的義務はありません。
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