兵庫県では、最低賃金が生活保護水準を下回る逆転現象が起きていることから、中央最低賃金審議会は、逆転解消を従来の計画よりも1年遅らせて10年度までにするべき」と厚生労働相に答申しました。
また、北海道地方最低賃金審議会も、09年度の道内最低賃金を昨年度より11円引き上げ、678円とするよう厚生労働省北海道労働局長に答申しました。
道内の最低賃金も兵庫県同様、生活保護費の道内平均を下回っているため、同審議会は08年度から5年間で格差の解消を求めています。現在の格差は47円で、これを解消する為には本来ならば毎年12円の引き上げが必要となりますが、昨年後半以降、経済・雇用状況の急激な悪化により、12円の引き上げは無理と判断して11円の引き上げにとどめました。
07、08年度に続いて3年連続で10円以上の引き上げとなりますが、引き上げ幅は08年度より2円下がりました。
ちなみに、沖縄県の現在の最低賃金は、627円(昨年10月31日〜)となっています。