厚生労働省が5日発表した派遣労働者実態調査の結果によると、派遣労働者の37.7%が「賃金に満足していない」と回答しました。「満足している」と答えた27.7%を上回りました。賃金に満足していない理由をみると、同一の業務をする直接雇用の労働者よりも賃金が低いと答えた人が27%で最も多く、次いで、業務量にあった賃金でないとの回答が20.8%でした。
調査は約1万4000人の派遣労働者と約1万6000事業所を対象に2008年10月1日時点の状況を聞いています。派遣元に要望を持つ派遣労働者のうち、賃金制度の改善を求めている派遣労働者は約6割に上っています。今後の働き方について聞いたところ、約4割の人が派遣ではなく正社員として働きたいと答えました。派遣労働者の平均賃金は時給1290円で、派遣労働者を年齢別にみると30〜34歳が21.4%と最も多い結果になっています。
調査時点の業務を男女別に見ると、男性は「物の製造」の42.4%が最も多く、次いで「倉庫・搬送関連」の10.0%。女性は「一般事務」の39.5%、「事務用機器操作」の28.1%の順でした。
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